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August 15, 2005

「かき」と「こけら」の違い

こけらは木っ端(こっぱ)の意で、新改築された演芸場などの初興行を「こけら落とし」と言うのは、建築の際の木っ端を落とすところからきている。
「木っ端」は、切った木の切れ端、木屑のことですね。
それでは「こけら」を漢字で書くとどうなるでしょうか?
書けますか?
「杮」です!
よく見てくださいよ?
「かき」の漢字とおなじ?
「杮落とし」「杮葺き」の表記を見て、コケラオトシ、コケラブキと読める人は、相当の漢字知識をお持ちです。
では、これが「柿落とし」「柿葺き」となっていたとして、この漢字は間違っていると見抜ける人はそう多くはいないでしょう。
それくらい「杮」(こけら)と柿(かき)とはよく似ています。
しかし、「杮」(こけら)と柿(かき)はまず画数が違います。
こけらは木へんの4画、かきは5画です。
判り易く言うと、巾の縦棒が一の上から一直線に突き抜けているのが「杮」(こけら)で、亠の下に巾があるのが「柿」(かき)ということになります。
また、字音も違っています。
「柿」(かき)は、市町村の市、姉の字音と同じ「シ」です。
「杮」(こけら)は「ハイ」で、雨が沛然(ハイゼン)と降るなどと用いる沛(はい)と同じつくりです。
ふだんなんにも考えずやり過ごしていることも、このようにじっくり調べると「目からうろこ」ですね。
<産経「言葉の雑学」より>
monyuM_amagaeru7


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