September 22, 2005

イソップ童話「アリに刺された男とヘルメス」

ある日、1せきの舟が、のっていたおおぜいの人とともに海にしずんでしまいました。
 それを見ていた1人の男が、
「神さまのやりかたはまちがっている! あの船には、ばちあたりな人間が1人のっていただけなのに、その人をばっするために、おおぜいの罪のない人を死なせるなんて、まったくひどい話だ」
と、いいました。
 ちょうどその海岸は、アリがたくさんいる場所でしたので、一ぴきのアリがこのうるさい男をちくりと刺しました。
「うっ! アリのくせに人間さまをかみやがって、こうしてくれる!」
 すると男は、たった一ぴきのアリが刺しただけなのに、そこにいたアリを残らずひねりつぶしてしまいました。
 そのとき、ヘルメスの神があらわれて、男を杖でたたいて、こう言いました。
「どうだ、これでもおまえは、おまえがアリをさばくのと同じように、神が人間をさばくのはけしからんというつもりか」
 不幸があったときに、神をののしってはなりません。
それよりも、自分がなにか悪いことをしなかったかどうか、反省することが大切です。monyuM_neko9


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October 18, 2004

野菊の墓:永遠の純愛小説

伊藤左千夫著。

私なんでも野菊の生れ返りよ!
野菊の花を見ると身震いの出るほど好もしいの。
どうしてこんなかと、自分でも思うくらい。
民さんはそんなに野菊が好き……道理でどうやら民さんは野菊のような人だ。
 民子は分けてやった半分の野菊を顔に押し当てて嬉しがった。

秋になると何時も思い出す。
私が以前住んでいた松戸の近くに矢切の渡しがあった。
江戸川唯一の渡しであり、伊藤左千夫の小説「野菊の墓」で政夫と民子の悲しい恋の舞台
にもなりました。
そこをわたると柴又帝釈天がある。
ふうてんの寅さんで有名ですよね。
この柴又帝釈天とペアで、”残したい日本の音風景100選”に選ばれました。
この渡し場から歩いて20分程のところに西蓮寺があります。
ここには、伊藤左千夫の小説「野菊の墓」の一節を刻んだ文学碑があります。
この辺の風景は今頃がお薦めです。
一度散策されては?
この小説の野菊はヨメナ(嫁菜)が一般的です。
このヨメナは田畑のやや湿った所に普通に見られる秋の代表的な野草のひとつです。
紫色の可憐な花で、若芽、若葉、つぼみが食用になります。
ヨメナご飯は春の野草の絶品とまで言われています。

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